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パソコン修理日誌 【PCアシスト】

USBメモリのメモリーICチップの型番が同じでも・・・

最近USBメモリ修理の依頼が多くなりました。


修理実績が増えてきたので、今のところの傾向を発表しますと・・・。
衝撃などでUSBコネクタが折れたり曲がったり壊れた場合は、100%近くデータが復旧出来ます。作業中だったファイルが破損している程度です。


直前まで普通に使えていたのに突然認識できなくなったという場合は難易度が高く、65%程度が復旧できています。


USBのコネクタ端子の折れと、それに伴って基盤のプリントパターンの配線が断線したり、チップ部品の半田が外れたり、ヒューズが切れたりといった故障が多いです。


根元付近で折れてしまったものが今日修理に来たのですが、チップのコイルが割れていて、回路の断線もあり、積層基盤の表と裏のスルホールが断線している状況でした。


USBメモリのメモリーICチップの型番が同じでも・・・_c0034002_1758034.jpg



チップコイルは、ノイズの除去用ですので、とりあえずそのままジャンパーでショートさせて、断線している回路は極細ケーブルで飛ばしました。


なんだかんだと1時間ほど格闘しましたが、無事にデータが取り出せました。



そして、もう一つ、USBメモリが認識されない症状。

USB端子の半田付けはしっかりしている。

テスターで大まかに確認して、大丈夫だなと思い、パソコンに接続するが、反応なし。
念のため、電圧を確認すると5V必要なコントローラの回路に2V程度しか供給されていない。


よくよく確認すると、ヒューズが切れていた。


USBメモリのメモリーICチップの型番が同じでも・・・_c0034002_1814426.jpg



ヒューズを交換し、パソコンに接続するとすぐに認識してデータの取出しが出来た。

結構ヒューズがらみのトラブルは多く、チップヒューズの交換で数例直っています。

さて、今週来たUSBメモリの修理では、全く認識されないものは半田修理で直ってデータが取り出せているのだが・・・。


問題は読み取りのLEDランプが点滅したままでデータが読めないものと、LEDランプが点灯したままでデータが読めないもの2本が今、頭を悩ませているのだ。

ある日突然読めなくなったものは、難易度が高くなります。


1本は、メモリーチップがSAMSUNGで、メモリの型番がK9LAG08U0Mという2GBのもの。
同じメモリチップの型番のUSBメモリがあったのですが、コントローラのICの型番が違う。

出来るかどうか解らないが、両方のメモリーチップICを取り外し、入れ替えてみた。

USBメモリのメモリーICチップの型番が同じでも・・・_c0034002_17585724.jpg


すると、両方とも認識せず、データは読めない。


片方は読めると思ったのに残念。


USBメモリのLEDランプは点灯したままだ。


同じコントローラICの基盤であれば、メモリICチップさえ異常が無ければデータの取出しが出来るのだが・・・。

コントローラICが異なると、たとえ同じ型番のメモリーICのチップを入れ替えても、認識されないということがわかった。そのUSBメモリの製品型番やコントローラなどの情報がメモリーチップICにも記録されているのだろうと推測する。


ここで、メモリーICを取り外し、コントローラICとUSBメモリの基盤だけでパソコンに接続して基盤の不良を確認すると、なるほど、お客様の基盤はドライブとして認識されない。
通常、USBメモリはSDカードリーダなどと一緒でメモリが無くてもドライブとしては認識されるのだ。そして、そのドライブをダブルクリックして開こうとするとフォーマットしてくださいとか、ディスクを挿入してくださいなどと言われます。


基盤とコントローラ側の不良だということは解ったのだが、ICが無事としても同じ基盤が無いとどうにもならない。

お客様に、電話でそのことを告げると、な~んと!同じ型番のUSBメモリを持っているとのこと、それならデータが取り出せる可能性は一気に高まった。

さっそく送付してもらうことにした。

同じ型番のUSBメモリでも、中に入っている基盤が異なることも多いので、一応私のほうでも1本手配しておいた。


何しろ、最近故障したUSBメモリと同じ型番のUSBメモリを次から次へと買っているが店舗や購入時期が違うと中に入っているICは全く異なるICが付いているのだ。
ICが変わったらせめて型番を替えてくれれば良いのに、容量とケースが同じだからって型番を変えずに売っているおかげで結構沢山購入しました。


それも、32GBとかの4~5千円もするUSBメモリを買ってすぐに分解し、ICが違えば役立たずとなってしまう。何度ガッカリさせられたことか・・・。


基盤交換用のUSBメモリの入荷待ちですが、入ってきたICによって、この2本の運命が決まります。



その後、同じ基板のUSBメモリーが届き、メモリーICの移植により、データの復旧が出来ました。
コントローラICやメモリーICが同じでもデータが出せなかったり、メーカーと基板の形状が異なるのにメモリーICの移植でデータが出せたりと、相性のようなものがあるようです。引き続き実績のデータを蓄積しております。
by yasupon2005 | 2012-11-21 18:00 | USBメモリ修理方法
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